MacBookは一時アルミボディに身を包みましたが再び白いポリカーボネイトボディに戻り、そして、白いボディとしては初の筐体デザインの変更が行われています。

筐体構造がユニボディのそれになりより頑丈になりました。その結果、バッテリー寿命(充電回数)が伸びる仕組みを取り入れています。トラックパッドもパッド全体がボタンとなるマルチタッチ対応のものとなっています。全体的にMacBook Proと同じ世代のものになったと言えるでしょう。しかしMacBook Proのソリッドな印象に対し、MacBookは丸みを帯びた柔らかな印象となっています。角がないため、家具なんかに傷を付けにくいのはいいかもしれませんね。
ハードウェア性能は2.26GHzと現行のMacのラインナップとしてはMacBook Airに次いで低いものとなっていますが、250GBのHDD容量や2GBの標準メモリ(最大4GB)という内容は、「重い」と言われている作業を行わないのであれば十分なはずです。
一つだけ特に注意が必要なのは、Firewire端子が存在しないことでしょう。もしFirewireが必要であればMacBook Proという選択肢となります。MacBook ProはMacBookと比較して安い方を選んだとしても3万円ほど割高になります(MacBookは98,800円)。とはいえ、カタログスペック上900gほどMacBookよりも軽量であったりするので、MacBook Proも選択肢としては悪くはないでしょう。ぜひ、選択を迷うプロセスを楽しんでいただきたく思います。
Mac miniはMacBookとほぼ同様のプラットホームを採用しています。ディスプレイが付属しないMacBookと考えていいでしょう。しかし、Firewire 800ポートがついていたり、CPUも2.53GHzが選べたりと、安価ながらより高スペックを実現するので、なかなかにおすすめです。

と言っても、今回のモデルチェンジは内容的にはとても地味なものとなっています。CPUのクロックが上昇し、標準搭載のメモリ容量が増量されただけと言ってよいかと思います(最大メモリ量に変化はありません。4GBとなります。非公式ながら、4GBメモリモジュールを2枚さして8GBで運用可能という情報もありますが自己責任でどうぞ)。
しかし、今回Mac miniにも実は非常に興味深いモデルが投入されていたのです。
それが Snow Leopard Serverを搭載したモデルです。

もともと、Snow Leopard Serverはリテールボックスとして単体販売されており、価格も6万円弱と非常にお買い得になっています。もちろんMac miniにインストールは可能です。しかし今回それをMac miniにあらかじめインストールしたものが登場したのです。
しかも単にMac miniにサーバーOSを入れただけではなく、サーバーとして運用する際に必要性が薄い光学ドライブを外して、代わりにハードディスクドライブを乗せてきたのです。この結果、500GBのハードディスクドライブが2台内蔵されることとなり、サーバーとしての魅力が増しています。
Appleらしいのは、光学ドライブを省略する際、CDやDVDを挿入するための穴を塞いだ筐体(穴をあけていない筐体と言った方が正しいか)を用意したことでしょう。
サーバーとして運用しない人にも、このデザインが魅力的という人がいそうです。
Mac miniはモニタ出力が Mini DVI portとMini DisplayPortの2種類を搭載しています。そのため、モニタを2台つないで利用することができます。
注意すべきこととして、販売は本体のみなので、別途キーボードやマウス、モニタを用意せねばなりません。ということで、このモデルは配線等のセッティングが苦にならない人向けと言えましょう。
もしそんなことは絶対にやりたくはない、という方がいらっしゃるなら、そんな方にはMacBook等のノート型やiMacをおすすめします。
なお、MacBookとMac miniはメモリ搭載量が2GBの状態で販売されているものがありますが、個人的にはそれを4GB以上に増量されることをお勧めします。
そのiMac。オールインワンのデスクトップMacとして長い歴史を持つこのマシンですが、基本デザインはiMac G5から変化していません。今回も基本は変わっていないのですが、印象は先代からまた変化しています。

その原因の最たるものはモニタの縦横比が変更されたためです。従来16:10の縦横比のディスプレイだったものが、このモデルでは16:9となりました。横に長くなった印象です。
従来、20インチ(1680 x 1050ピクセル)と24インチ(1920 x 1200ピクセル)の2つのモニタサイズだったものが、21.5インチ(1920 x 1080ピクセル)と27インチ(2560 x 1440ピクセル)という2種類になっています。特に27インチの方は、非常に高精細な解像度を持つために、後述する処理能力の向上とあわせて、プロフェッショナルな現場からも注目を集めるモデルに進化していると言っていいでしょう。(ちなみに、一般的な27インチディスプレイの解像度は1920 x 1200ピクセルです。横解像度が2560ピクセルあるディスプレイは30インチのモデルが一般的です)
さらに注目される要素として、27インチモデルのみの機能ですけど、他機種においては外付けモニタをつなぐためだけに存在するmini DisplayPortが、外からのマシンから出力された映像の入力を受け付けるポートとしても動作するようになっています。
例えば、MacBookやMacBook Proからの出力も受けることができるわけで、用途が大きく拡大したと言っていいでしょう。
CPUパワーは、デュアルコアモデルは従来通り Core 2 DuoというCPUを搭載しています。上述したMacBookやMac miniは2.26GHzから2.53GHzという周波数ですが、それらと比較してこのiMacは、3.06GHzから3.33GHzという非常にパワフルなものとなっています。
そして今回のモデルに特徴的なのは、ついに、クアッドコアのCPUを採用したということでしょう。クアッドコアのCPU自体は既にMac Proに採用されているという実績があり、現行Mac Proはそれを2発搭載して、合計8コアという化け物ぶりを発揮しています。しかし、Mac Proの安いモデルのCPUは1発であり、コア数が4というわけで、今回iMacはそれに匹敵し、あるいは超える能力を手に入れたことになります。
またこの4コアのCPUはIntelの新世代のものであり、クロック周波数こそ2.66GHzもしくは2.8GHzとなっていますが、4コアを使わない処理においてはクロック周波数を増加させる仕組みを採用しています。つまり、処理によっては2.66GHzモデルは最大3.20GHz、2.8GHzモデルは3.46GHzで動作します。
さらに、今回のiMacはメモリスロットが4つに増量されたため、4GBメモリモジュールを利用したなら、最大16GBのメモリを利用できることになります(現状、4GBモジュールは高価ですが、2GBモジュールは比較的現実的なお値段です。それを搭載して合計8GB(2GB x 4)の構成であってもほとんどの処理で十分な能力を発揮できると思います)。
大画面、高速、大容量メモリ。ハードディスクは最大2TBのものを選択することができることを考えると、PCI Expressカードを増設したり、ハードディスクを2発以上搭載したり、メモリを16GB以上搭載したり、より強力なグラフィック能力が必要でない限り、業務用途であっても十分なスペックを手に入れています(それらを求める人々はMac Proが選択肢となりますね)。
そのようなiMacのハイエンドの方向を見ずに下の方のモデルに目を向けても、例えばローエンドの21.5インチのモデルは12万円弱なのですが、3.06GHzのCPU、4GBのメモリ、500GBのHDDという内容は魅力的です。
非常にインパクトあるモデルチェンジでした。
ところで、このiMacに付属するキーボードとマウスですが、標準構成でキーボードがワイヤレスに、マウスがMagic Mouseという新製品になっています。

BluetoothのワイヤレスマウスであるMagic Mouseは、MacBookやMacBook Proに搭載されているトラックパッドのマルチタッチ機能をマウスに実装したものです。
一見しただけではとてもマウスに見えないその薄くボタンの存在が見えないボディの、普通のマウスではボタンのある部分を指先でなぞることで「スクロール」やブラウザ等の「進む」「戻る」処理が可能です(残念ながら、現状ではそれぐらいの処理しか割り当てられていませんが、将来のソフトウェアのアップグレードで、さらに可能な処理が増える可能性はあると思います)。
特にスクロールが非常に快適です。
あまりに薄いボディは賛否両論をまねくかもしれませんが、とても面白いマウスなので、店頭で見かけたらぜひ触ってみてください。
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